臨床検査振興協議会

副腎ホルモンの検査

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副腎ホルモンの検査

副腎はどこにあるの?

左右の腎臓の上にのっかっており、三角形に近い形をしています。

副腎の働きは?

副腎ホルモンを分泌しています。
副腎は、中央部の髄質と、外側の皮質の2つに区別され、それぞれより、副腎髄質ホルモンと副腎皮質ホルモンを分泌します。
いずれも微量ながら、それぞれ固有の生理作用を発揮し、体の働きを調節する重要な役目を担っています。

副腎から分泌されるホルモンの調節

副腎皮質ホルモンの調節

脳の下垂体で制御されており、血液中の副腎皮質ホルモンの量が少なくなれば、下垂体が「ホルモン分泌を増やすよう」副腎に信号を送ります。逆に、多くなれば下垂体は、この信号を送るのを中止します。

副腎髄質ホルモンの調節

自律神経系である交感神経系によって調節されています。運動やストレスなどによって興奮した時に分泌が増加します。

副腎ホルモンの役割と病気について

副腎皮質ホルモン

  • 糖質コルチコイド(コルチゾールなど)
    生命維持のために極めて重要なホルモンです。
    蛋白質・脂肪を分解して、糖に変えます。
    また、炎症を抑える作用やストレスに打ち勝つ作用があります。
    分泌が過剰になる病気のひとつとして、クッシング症候群という病気があります。放置すると、血圧が上がり、骨は弱くなり、風邪をひきやすくなります。
    分泌が低下する病気のひとつとして、アジソン病という病気があります。脱力感・疲労感を伴い、大きなストレスがきっかけで発病し、ショック症状がおこると、危険な状態になります。
  • 鉱質コルチコイド(アルドステロンなど)
    塩分や水の代謝に関与し、血圧を上昇させる作用があります。
    分泌が過剰になり、高血圧を引き起こす病気のひとつとして、アルドステロン症という病気があります。

副腎髄質ホルモン

アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンがあり、心拍数や血圧を上昇させたり、血糖を増加させるホルモンです。
分泌が過剰になる病気のひとつとして、褐色細胞腫という病気があります。重度の高血圧や発汗異常を引き起こします。

副腎ホルモンの検査ってどのように行うの?

<>血液中や、尿中のホルモン量を測定します。
通常の採血とは少し異なり、30分間、ベッドに横になっていただいた後に採血をします。これは、心拍数や、血圧が安定した時の状態でホルモンの値をみるためです。
尿は通常より多くの量が必要です。検尿カップ8分目程度の採尿をお願いしています。また、蓄尿していただく場合もあります。
画像検査として、超音波検査や、CT検査、MRI検査などを行い、腫大や腫脹、あるいは腫瘍の有無を調べます。

 

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