臨床検査振興協議会

心電図検査

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心電図検査

心電図検査とは?

心臓は筋肉でできた臓器で、その筋肉の中をかすかな電気が流れて興奮し、拍動が起こります。このような心臓の電気的な活動をみるのが心電図検査です。

心電図検査はどうやって行いますか?

心電図検査は両手両足で4つ、そして胸に6つの電極をつけ、心臓から発生する微小な電気を取り出して記録する検査です。痛みを伴うことはありませんし、記録は2~3分程度で終了します。
電極や装置から電気が身体に流れ込むことはありませんので安心して検査を受けてください。

心電図検査で何が分かりますか?

心電図検査では、心臓が規則正しく脈を打っているかどうかがわかります。心臓のリズムが乱れる「不整脈」とよばれる病気の発見にはとても役立つ検査です。
また、胸が痛くなる「心筋梗塞」や「狭心症発作」のときには、心臓内の電気的活動に異常が生じますので、心電図が診断に役立ちます。このように心電図は心臓の検査の中で最も基本的なものです。

負荷心電図とは?

胸の痛みや脈の乱れなどの症状(発作)が無いときの心電図では正常と区別がつかないことがあります。これらの症状(発作)は軽い運動で誘発されることが多いため、一定の運動をした(運動負荷)後に心電図を記録してその隠れた異常を見つけ出そうとする検査です。

運動負荷って、どんな種類があるの?

マスター負荷試験

決められた時間、決められた速度で2段の階段を昇降して、心電図を記録します。検査時間は、15~20分程度です。

トレッドミル負荷試験

3分おきに歩く速度と傾斜角度を変えてベルトの上を歩きながら心電図のほかに血圧も連続的に記録します。運動する時間は、10分間前後です。検査すべてに要する時間は30分程度です。

24時間記録心電図(ホルター心電図)

不整脈や胸痛は終日続くものもあれば、一日のうち数分だけ出るようなものもあります。2~3分間で終了する心電図を記録しているときに、たまたま不整脈が出れば診断がつくのですが、なかなかそういうわけにはいきません。

これらを見つけ出すには、24時間(一日中)心電図を記録するホルター心電図検査が最適です。
この検査は胸にいくつかの電極を張り付け、そこから得られる心電図を小型の機械に記憶させるものです。

24時間記録時の注意点は?

小さな記録装置の中にICカードが内蔵されており、その中に24時間にわたる心電図を記録します。記録装置はベルトで腰回りにつけたり、肩からつるしたりして使いますので少し面倒です。

装着中は、胸部レントゲン、MR検査、CT検査はできませんのでご注意ください。また精密機械ですので入浴やシャワーは絶対に避けてください。そのほかは、いつもどおりの生活をしてください。
装着した記録装置は翌日の同じ時間にとりはずします。

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